まろちゃん の ぶろぐ。

思っていることを、それとなく綴ります。

過労死 線引きの基準

まろちゃんです。

 

「過労死ライン」という言葉を、よく聞くようになりました。

 

KAROSHI LINE

 

厚労省の「脳・心臓疾患の労災認定について」では、過重負荷の有無と労働時間の評価について下記の通りの目安が設けられています。

http://www.mhlw.go.jp/new-info/kobetu/roudou/gyousei/rousai/dl/040325-11.pdf

 

ざっくり言うと、「長時間働いていると、発症した病気との関連性は強まる」ということです。

 

①2〜6か月間にわたって、月間だいたい45時間以内の時間外労働であれば、病気との関連性は弱い

 

②2〜6か月間にわたって、月間だいたい45時間を超えてくると、病気との関連性が超えた時間に応じて強まる

 

③2〜6か月間にわたって、月間だいたい80時間を超えると、病気との関連性は強い

 

④1か月間で100時間を超えると、病気との関連性は強い

 

つまり、

 

①半年の間で月45時間以内なら大丈夫

 

②半年の間に月45時間超えてくるとちょっと危ない

 

③半年の間に月80時間超えるとアウト

 

④1か月100時間超えてもアウト

 

他の条件も踏まえ、労働者がなくなった場合、③と④は過労死と認定されるケースが多いようです。

 

過労死ラインは月80時間(を半年間)

 

すごく疑問なんですけど、

 

生きるか死ぬかのラインが大事なの?

 

てことです。

 

21世紀の日本で、命懸けて働かなきゃならないんですか。

 

戦国時代の武士じゃあるまいし。

 

死線をくぐり抜ける必要あります?

 

過労死の前に、不健康ラインとか、つくればいいのに。

 

じゃないと、また誰かが犠牲になります。

 

結局、過労死の前には何らかの病気を発症しているわけです。

 

過労死 / 罹患 / 不健康 / 健康

 

くらいに段階わけして、罹患 / 不健康のラインがギリギリじゃないでしょうか。

 

不健康 / 健康のラインで、仕事はなされるべきだと思いますが。

 

 

 

KAROSHI と KAROSHI LINE

 

そんな言葉、なくならなきゃおかしい。

 

 

空気>法律。

まろちゃんです。

 

 

電通さんに、ついに強制捜査のメスが入りました。

電通に「強制捜査」-今までと何が違うのか(渡辺輝人) - 個人 - Yahoo!ニュース

 

90人規模の捜査態勢で、異例の規模のようです。

 

国が、漸く重い腰を上げましたね。

 

テコでも動かないような状況かと思ってましたが、電通がテコになったようです。

 

平成27年の厚労省 東京労働局の定期監督等の実施結果プレスリリースです。

http://tokyo-roudoukyoku.jsite.mhlw.go.jp/var/rev0/0142/3848/2016519144149.pdf

 

違反率、75.7%

 

平成26年は、72.8%

http://tokyo-roudoukyoku.jsite.mhlw.go.jp/var/rev0/0140/2447/2015820192343.pdf

 

平成25年は、71.1%です。

 

年々増えてます。

 

時間外労働のみに関して言えば、割合は減少してますが、総実施件数が大きく増えてるので、実態はそこまで変わっていないということかと。

 

自転車の道路交通法並みに守られてない気がする。

(左側走りましょうとか、歩道は走ってはいけませんとか、そーゆーやつ。)

 

みんな、法律じゃなくて空気を守っている。

 

空気遵守法でも存在するんか、っていうくらい。

 

会社の就業規則にも、「空気を読んで、それに従うこと。」

 

とかありそうなくらい、みんな空気を守りたがる。

 

 

上司と先輩が作る、空気

 

 

上司は言うんですよ。

 

「残業はちゃんとやった分だけつけろ。」って。

 

「早く帰る工夫をしろ」って。

 

 

でも、入社1年目、2年目、先輩はこう言うんです。

 

若いうちの残業は、勉強だから、残業じゃない。

 

早く帰って、朝早く来てやれ。

 

朝早く来て、その分早く帰れ。

 

お前一人が残業が多いと、上司や周りに迷惑がかかる。

 

いやいや、おかしいでしょ。

 

もちろん、新人なので、いろんな知識や経験が不足してます。

 

仕事における段取りだって、わからないことも多いです。

 

1つ1つの業務、作業に時間がかかるのは、当然のはずです。

 

10月に、地方に転勤になった5年目の先輩の業務を7割くらい引き継ぎました。

 

5年目の先輩でも、毎日23時上がりとかそんな感じでした。

 

スーパールーキー以外無理。

 

朝7時前に来て、終電は24時。

 

毎日17時間くらい。

 

会社が労組と締結してる36協定は、

・月間45時間以内の時間外労働

・年間360時間の時間外労働

に抑えること。

 

45時間を超えると、業務是正報告書の提出を求められ、

 

80時間を超えると、産業医面談が義務付けられる。

 

そんな感じでした。

 

1ヶ月の営業日数を20日とすると、

 

45時間÷20日=2.25時間/日

 

定時が8:30〜17:20なので、

 

毎日19:35には帰る必要があります。

 

向かいの席にいた先輩(年齢は15個くらい上)は、いつも最低でも21時くらいまでいました。

 

蓋をあけると、あら不思議。

 

毎月の平均が30時間台なんです。

 

毎週月曜朝にmtgがあるのですが、自分だけ槍玉にあげられるわけです。

 

凄いんです、周囲の非難の目が。

 

「あーあ、やっちゃったよあいつ。何やってんだよ。」

 

みたいな顔。

 

で、冒頭のご意見をを頂戴するわけです。

 

向かいのいつも最低21時まではいる先輩なんかも、

 

「あれはまずいよ。」

 

なんて言ってくるわけです。

 

残業を多くつけると、費用対効果の面でも仕事ができないということで評価が下がる。

 

「お前は仕事ができない」

 

という烙印を押されることになる。

 

最後に困るのは、お前だ。

 

何て言われる。

 

だから、

 

「うまくやれ。」

 

と。

 

周りからの避難の目、残業是正報告書の作成、日々の疲れ、etc...

 

ちゃんとやるのも、馬鹿馬鹿しくなる。

 

ちゃんとやると、痛い目を見るんですから。

 

それで、申請はというと45時間以内になります。

 

44.6時間とか、44.9時間とか。

 

それでも、45時間を毎月続けるわけにはいかないんです。

 

だって、45時間×12ヶ月=540時間。

 

360時間を、180時間も超えてしまうんですから。

 

法律って何?ってなります。

 

法律=目をつぶるもの。

 

 

何も変わらない理由

 

とにかく、がんばって、うまくやる、という空気があります。

 

「俺たちも昔はそうだった。(だからお前も、同じようにがんばれ)」

 

て、先輩はこぞっていいます。

 

「昔は良かった。今の世代は大変だと思う。(けど、昔と同じようにがんばれ)」

 

「残業しないで、朝早く来て(がんばって)やれ。」

 

「昔はPCも携帯電話もなくて不便だった、今は本当に便利になった。(から、その分がんばれ)」

 

とにかく、がんばってれば評価されたんです、きっと。

 

がんばって長時間働けば、売上も増えて、評価も上がる。

 

がんばった成果は、自分のもの。

 

昔は苦労したからこそ、今は経験を積めて、やり方を覚えて、その分早く帰れてる。

 

だから、若い時はとにかく苦労しろ。

 

労働生産性について、考える必要もなかった。

 

それで、今の時代。

 

労働生産性をどうやって上げるかというと、残業時間を少なく申請する。

 

140時間の所を、100時間で申請する。

 

残業は、してないことにする。

 

もちろん、1時間あたりの成果は上が(ったことにな)ります。

 

その方が、評価も上がるよ、と。

 

それが、会社のために働くことだよ、と。

 

みんなそうして働いてきたんだよ、と。

 

法律よりも、空気を読んで、守ること。

 

 

11月は、厚労省によると、過重労働キャンペーン期間のようです。

過重労働解消キャンペーン |厚生労働省

 

 

厚労省自身にも、従業員の労働時間についてデータを公表してほしいですね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

休職のメリットと、デメリット。

まろちゃんです。

 

休職をした時に、起こることについてです。

 

 

メリット。

 

 

会社に行かなくてよくなる。

 

病院・クリニックから、「療養を要する。」という診断書をもらったら、休むしかありません。

 

水戸黄門様の印籠並みに、効果を発揮します。

 

仕事しなくてよくなります。

 

 

自由な時間が増える。

 

生活の大半を占めていた仕事から解放され、すべてが自由時間になります。

 

何をしても、自由です。

 

好きなところに行って、好きなことができます。

 

通勤電車に乗らなくてよくなる。

 

1日をストレスで始める必要がなくなります。

 

混まない時間を狙って、電車に乗れます。

 

 

いろんなサービスを享受できる。

 

仕事をしていて辛いのが、日中のサービスを受けられないことです。

 

役所、郵便局、銀行、病院、宅配などのサービスがうまいこと受けられません。

 

営業なら外回りのついでに、なんて出来ますが、オフィス勤務だと無理です。

 

無駄に有給休暇を使わなければなりません。

 

 

 

デメリット。

 

療養が必要。

 

治すための療養なので、当然病気は治さなければいけません。

 

病院に行くと、そのための時間と、治療費、薬代、交通費がかかります。

 

 

家計が厳しくなる。

 

仕事をしなくなるので、その分の給料が入らなくなります。

 

「働かざる者、食うべからず」です。

 

生活が、苦しくなります。

 

好きなとこに行くのも、好きなことをするのも、結構お金がかかります。

 

 

存在意義を、失いかける。

 

会社は、従業員が一人くらい減っても、わりと問題なく動きます。

 

中小企業だと大変ですが、大企業では、一人くらいいなくなってもあまり支障がありません。

 

生活の大半が仕事であればあるほど、何をしていいかわからなくなります。

 

自分は何をしてるんだろう、と考えることが多くなります。

 

自分を見失うかもしれません。

 

ちょっと自信を失いかけます。

 

 

困る前に、対策を。

 

時間ができてしまうと、何をしていいかわからなくなる人について。

 

仕事がなかったら、こんなこともあんなこともできるのになー。

 

という項目を、溜めておく。

 

日頃から、いろんなジャンルに片足を突っ込んでみる。

 

図書館に行く、習慣をつける。

 

 

時間ができて、いろいろ動きすぎちゃう人について。

 

次の日の仕事を気にしなくていいんだー!

 

となると、羽を伸ばしたくなります。

 

というか、伸ばさずにはいられません。

 

遅くまで飲みに行っても、次の日を気にしなくていい。

 

旅行に行けるようなまとまった時間ができて、ついつい弾丸で行っちゃう。

 

ついつい、楽しくなっちゃいます。

 

気づいた時には、預金残高が大変な事になります。

 

1ヶ月〜2ヶ月くらいであれば、何とかなるかもしれません。

 

3ヶ月を超えてくると、次第にきつくなってきます。

 

なんせ、収入がないので。

 

企業によっては、傷病手当金が支給される場合があります。

 

大きな企業ですと、6割程は出るようです。

 

この手当金ですが、きちんと申請を通さないと、もらえません。

 

給料をもらっている時も、例としては

 

8月26日〜9月25日まで働いた分は、翌月10月25日に支給

 

ということで、1ヶ月のタイムラグがあります。

 

手当金も、同様の仕組みであることがあります。

 

うちの会社は、締日が毎月20日でした。

 

8月頭から休職して、とりあえず実家帰ってお盆もゆっくり過ごして、なんてしてると、傷病手当の申請締日はすでに過ぎていた、ということにもなります。

 

また、申請書類(まだまだ紙の書類が存在感を出してます)も関係部署から取り寄せが必要です。

 

9月に入り、通院しながら傷病手当金の申請のタイミングを図っていました。

 

担当医に記入してもらう項目もあるので、注意です。

 

1回の申請でできるだけ多くもらってやろうとし、締日直前に送付しました。

 

内容不備ありで、戻ってきました。。

 

次の申請日締日は10月20日、支給は11月25日です。。。

 

本当に、お金、ない。

 

生活できない。

 

 

なんてことにならないように、予め知識をつけて、関係部署にも確認しておくのが良いです。

 

 

傷病手当金を受給するにあたっての注意

・申請方法、締日、支給日について確認すること

・通院先の病院で、書類の記入にかかる時間を確認すること

・一度書いて、会社の担当者に確認すること

 

休職は、計画的に。

 

 

 

 

 

 

 

休職するまで。

まろちゃん です。

 

 

休職して、早3か月が経とうとしています。

 

僕が休職した経緯についてです。

 

胃痛が、治らない。

 

遡ること半年前、4月のはじめ。

 

3月下旬から続いていた胃痛が治りません。

 

3月下旬は、同僚の結婚式があり、4次会まで参加していました。

 

飲みすぎたかな。。くらいに思ってました。

 

市販の胃薬を毎日飲み、お酒も控えめにしていました。

 

4月中旬頃になっても一向に良くならないため、地元の内科に罹りました。

 

投薬治療が2週間、治らず。薬を変えて2週間、治らず。さらに2週間、治らず。

 

ここで初めて、内視鏡の検査(胃カメラ)を予約したものの1カ月待ちで、その間も投薬治療。

 

1ヶ月後の内視鏡検査時も、胃痛は継続。

 

もともと胃腸が弱い質なのですが、ここまで続くこともそうそうありませんでした。

 

朝から胃痛と下痢で、会社に行けず。なんとか収まって会社に行っても、再発。

 

ひどい時はトイレに篭り、胃を抑えながら仕事をするような状態でした。

 

うちの会社は朝8:30始業(早い…)なのですが、行けない日が増えました。

 

その都度管理者(ほぼ上司)に連絡はしていました。

 

しかし、大きい組織なので、周りからクレームが入る。

 

「あいつはなんでいつも遅れて来るんだ?」という。

 

支店には100人を超える社員がいるので、そういう声が出てもおかしくはないですが。

 

ひと月で多いと3割4割そういうことがあったので、さすがに上司に呼ばれました。

 

はじめは管理者にお願いし、少し融通を利かせてもらい、始業が遅れた分は残業で調整するということもさせてもらっていました。

 

やはり、上司にとっては良くない状況なので、すべて「有給休暇を使え」ということになりました。

 

そして、遡って変更できるところはすべて有給休暇に直せ、ということです。

 

有給休暇の持ち数は14日でしたが、一気に半分が消え去りました。

 

この時点で国の有給休暇取得率平均を上回りました(笑)

 

ちなみに、平成27年は47.6%で、平成22年は47.1%なので、過去6年ほとんど変わってないということですね。恐ろしい…

結果の概要(1 労働時間制度)|平成26年就労条件総合調査結果の概況|厚生労働省

 

6月2週の内視鏡検査の結果、十二指腸潰瘍の治癒後と軽い胃炎、でした。

 

あと、ピロリ菌のグレーゾーンでした。

 

実は学生時代に十二指腸潰瘍と、胃潰瘍もやっているので、この治癒後みたいです。

 

ということは、この3ヶ月、悩まされていたのは軽い胃炎?

 

という結果に困惑しつつ、ピロリ菌検査をさらに行いました。(結果、陽性でした)

 

ピロリ菌については、こちら

検査から除菌まで | 除菌療法を受ける前に | ピロリ菌のお話.jp

 

軽い胃炎とピロリ菌だけじゃこんなに悪いわけがないでしょうと思いながら、もちろん胃痛は治りません。

 

上司に報告しても、ポカンでした。

 

有給休暇は7月に入り、残り5日ほど。

 

原因がわからないまま、体の調子が悪いと、今度は気持ちがやられてきます。

 

上司は、何より周りの目がきになる。

 

大きな組織、何よりも大切なのは、秩序だと言わんばかり。

 

有給を使おうが何をしようが、一人でも目立つと良くない。

 

仲のいい先輩は、「お前本当に大丈夫なの?」なんて言ってくれるんですが。

 

というわけで、そうこうしてるうちに、有給休暇が残り3日に。

 

きました、産業医面談。

 

はじめましてもそこそこに、面談スタートです。

 

とりあえず、フレックスがあればいいのにとか、周りの人がみんな仕事中寝ててモチベーション上がりませんとか、金切り声をあげて電話している先輩が本当に騒音です、とか話しました。

 

そんなことを一通り話していると、

 

「とりあえず心療内科行ってください。」

 

ということになり、後日行きました。

 

心療内科って初めて行ったのですが、結構多くの人がいらっしゃいます。

 

悩める子羊現代人、多いようです。

 

そこで、産業医に話したように、金切り声をあげて電話している先輩の騒音のせいで頭痛がひどいですとか色々話しました。

 

先生と一通りお話しすると、

 

「とりあえずどのくらい休みますか?」と。

 

ということで、とりあえず1ヶ月と答えました。

 

診断書って、ものすごい効力を発揮するようです。

 

次の日、会社に診断書を持って行きました。

 

「じゃあ、早いほうがいいし、明日から休むといいよ。」

 

え、もう明日から休んじゃって、いいの?っていう気持ちです。

 

少し嬉しくもあり、寂しくもあり。

 

寂しくても、胃は痛いので、翌日から休職することにしました。

 

気になる診断名は、

 

適応障害心身症

 

どうにも、平たく言うと、ストレスが原因のようです。

 

休職して3ヶ月。

 

胃痛は、まだ収まりません。

 

 

 

 

 

学問のすゝめ。の意味とは。

「天は人の上に人を造らず人の下に人を造らず」

 

福澤諭吉さんの学問のすゝめのワンフレーズですね。

 

生まれながらにして、人は平等であり、身分や環境で差別されるべきではない、と。

 

しかし、「べきではない」なので、実際は不平等が生じている。

 

その不平等は、学問に励むことによって生まれた差である。

 

人の差は、学問をすることで生まれる、ということですね。

 

そういうわけで、福澤諭吉さんは慶應義塾大学を創ったわけですね。

 

 

先日の、電通過労自殺の件。

電通過労死の件。 - まろちゃん の ぶろぐ。

電通過労死の件。その2 - まろちゃん の ぶろぐ。

 

 

亡くなってしまったのは、東京大学卒の方です。

 

日本では、最高学府。

 

簡単にいうと、受験勉強で一番勉強を頑張った人のうちの一人です。

 

大学在学中も、様々な活動を頑張っていたんだと思います。

 

僕も、年度は違えど、電通は試験を受けました。

 

ESを8時間かけて書いて、OB訪問を何度かし、面接行きました。

 

落ちました。

 

何万人という中で、彼女は選ばれた人でした。

 

でも、選ばれながらにして、不平等に身を置くこととなってしまった。

 

そこには、差別もあった。

 

○○ハラスメントは、「○○的な嫌がらせ」なんて言われてますけど。

 

日本社会においては、差別くらいの意味がある気がします。

 

周りから、差別を受けていたんです。

 

嫌がらせなんて、かわいいもんじゃないです。

 

学問を頑張ったのに、頑張った結果、不平等な環境に置かれた。

 

学問、関係ないじゃん?って。

 

こんなはずじゃない、って何度も思ったことでしょう。

 

前は勉強を頑張ったら、みんな褒めてくれたはず。

 

今は、勉強だけじゃダメなんだと言われる。

 

必死で長い時間かけて仕事を頑張っていても、ダメと言われる。

 

それでも必死で頑張っていたら、女子力もないと言われる。

 

なんだったらいいの?って。

 

学問を頑張っても、不平等は待っていました。

 

 

階段の一番上から、突き落とされたくらいの衝撃があったかもしれません。

 

落とされても、また上る選択肢しかなかったようです。

 

非常口は、ありませんでした。

 

せめて、逃げ道があれば。

 

あることに、気づいていれば。

電通過労死の件。その2

まろちゃん です。

 

2015年12月に過労自殺した件で世間は騒々しいですね。

 

新たに、3年前の2013年、病死した電通社員(当時30歳)の過労死が認められていたそうです。

 

三田労基準監督署に。

 

電通は再三の過ちを繰り返していたようです。

 

そして、三田労基署も。

 

いよいよ、電通だけが悪い、というだけでは終わりません。

 

3年前にも亡くなっている方がいるのに、是正がなされなかったんです。

 

電通は、是正するどころか、36協定で労組と締結している所定外労働70時間を超える場合は、「それを超えないように申請する」よう指導していたようです。

 

105時間でも、70時間で申請。

 

亡くなられた女性社員のTwitterでは、「先輩達が朝4時でも会社にいて帰れない」とか、「今日の労働時間は20時間」とか「睡眠時間2時間ってさすがに無理」とか「会社に泊まれることがありがたい」とか。

 

「22時に帰れるよラッキー」なんて言ってるわけです。

 

105時間というのも、信憑性がありません。

 

少なくとも、150時間は超えてると思います。

 

105時間の陰に、さらに深い闇がある気がしてなりません。

 

マネジメントしていた(してないですね)上司の管理不足というか、不足どころじゃない管理放棄です。

 

そして上司の上にはさらに上司がいて、社長がいて。

 

会社を監督する立場の労働基準監督署があって、厚生労働省があって。

 

日本が、彼女を死なせてしまった。

 

言い方としては、極端です。

 

でも、そう言っても過言ではないです。

 

お客様の言うことは絶対。

 

上司・先輩の言うことは絶対。

 

こんなこともわからないのか。

 

もう学生じゃないんだぞ。

 

組織だから。

 

和を乱すな。

 

空気を読め。

 

人に迷惑をかけるな。

 

言い訳するな。

 

逃げるな。

 

代わりはいくらでもいる。

 

俺達も昔はそうだった。

 

俺達も通って来た道だ。

 

これだから、ゆとりは。

 

死ぬほどやってみろ、死なないから。

 

 

死なないなんて、嘘じゃないですか。

 

 

電通だけじゃありません。

 

広告業界だけじゃありません。

 

この空気を作ってきたのは、大人達です。

 

この社会を作ってきたのは、日本です。

 

昔は大変だったけど、昔は良かった。

 

今は便利になったけど、今の方が大変だ。

 

遠い目をしながら、上司・先輩はそう言います。

 

誇らしげな顔をしながら、そう言うんです。

 

周りを海で囲まれ、自力では日本から出られないように。

 

周りを大人達で囲まれ、社会から若者は逃げられないんです。

 

海に、飛び込むしかありません。

 

社会から、身を投げるしかなかったんです。

 

助け舟は、不幸にも来ませんでした。

 

その選択しかできなかった彼女を想うと、

 

怒りとともに、とても哀しいです。

 

 

電通過労死の件。

まろちゃん です。

 

 

世間で騒がれている、電通の過労死の件。

 

2015年12月25日、クリスマス。

 

電通新入社員の高橋まつりさん(当時24歳)が、都内の社宅から、身を投げた。

 

うつ病と診断される前月の、ひと月の残業は105時間であった。

 

彼女の当時のTwitterには、その時の心情がひしひしと感じられるツイートが連なっていた。

 

三田労基署は、電通に立入調査に入った。

 

実は、その4ヶ月前には、勧告がなされていた。

 

という、報道。

 

105時間で過労死とは情けない、という発言をした教授がバッシングを受けている。

 

1ヶ月を30日、完全週休二日制とすると、営業日は22日。

 

1日平均とすると、105÷22=約5時間弱。

 

電通の定時は9:30〜17:30らしいので、単純に考えると、22:30までは働いていた計算。

 

 

率直な感想、毎日22:30まで働いていただけでは、自殺までは至らないと思うんです。

 

ですから、武蔵大・長谷川教授はその数字でだけ見て、「105時間で自殺とは情けない」なんて、ぽろっと言っちゃったんじゃないかと思います。

 

彼女についての情報は詳しくは存じ上げないが、東大生で、どこかしらの研究所やゼミに入っていれば、その活動に多大な時間をかけているはず、という概念が、大学教授側にもあったんじゃないでしょうか。

 

とはいえ、彼の発言を擁護するつもりはさらさらありませんけど。

 

違法は違法。情けない云々じゃないんです。

 

「情けない」と思わせてしまう社会の方が、よっぽど情けない。

 

メディアに対して、電通は力を持っています。

 

現に、この1年は電通に関するニュースが数件飛び出していますが、いずれもいつの間にか抑え込まれている、みたいです。

 

それにもかかわらず、今回の過労死の件は、様々なメディアで報道され、記事になり、ブログで取り上げられ、Twitterでも盛んな議論が繰り広げられています。

 

それほどまでに、問題は大きいと、誰しもが思っているということですよね。

 

また、過去に過労死認定がされているにもかかわらず、その是正がされていない、ということも大きいですね。

 

なぜ、同じ過ちを犯すのだ、と。

 

電通という大きな会社の問題がゆえに、皆さん色々言い易いんだと思います。

 

そして、この流れは一つのムーブメントのような気もします。

 

今まで感じていたにもかかわらず、発言することができなかった人、耐え続けてきた人の怒りと哀しみのエネルギーが、堰を切ったように溢れ、止まることなく溢れ続けています。

 

そして、怒りと哀しみが溢れ続け、流れてそうして満ちた湖に、東大卒エリート美女が身を呈し、死をもって一石を投じました。当時ざるをえませんでした。そこから生じた波紋を、周りから見ていた人たちが次々と大きくしているような、そんな感じがします。

 

電通だけが、悪いのか。

 

広告業界だけが、悪いのか。

 

これって、圧倒的に、日本の社会が悪いです。

 

 

広告業界の中に位置する電通は、広告代理店という括りです。

 

様々な業者(クライアントと呼ばれている)から、仕事を依頼されるわけです。

 

ということは、依頼をする側にも問題があるはずです。

 

電通は「クライアント・ファースト」の精神を日頃から植えつけられているようです。

 

クライアント・ファーストの結果、新人の彼女は過労自殺に至ったわけです。

 

途中の流れこそあれ、結果、そういうことです。

 

ということは、クライアントが、彼女を自殺に追い込んだ、とも言えます。

 

もちろん、世間で言われているように、社内でのマネジメント不足という声もあります。

 

上司が、部下に色々なことを押し付けている可能性もあります。高いです。

 

それとは別に、金曜夕方に資料の作成を頼まれ、期限が翌週の月曜、なんてこともざらにあるようです。

 

金曜の17時に頼まれたとして、定時は17:30。30分しかありません。

 

月曜の午後一番、なんて言われているとしたら、月曜は9:30に出社して、お昼休憩は12:30からとすると、3時間。

 

説明の段取りとか、その他にもトイレだって行くし、先輩や上司から何か話があるかもしれません。他のクライアントからの連絡もあるかもしれません。

 

色々考えると、資料作成の時間は、おそらく3時間もないです。

 

極端な例ですが、このような依頼が、たくさんあるんだと思います。

 

その道15年、20年のベテラン!なら、楽勝かもしれません。

 

入社して1年目、実務を始めてたった数ヶ月の新人に、そんなこと、できるんでしょうか。

 

彼女が東大卒で、どれだけ要領がよかったかはわかりません。

 

それでも、土日休日は返上で、必死に食らいついていたんじゃないでしょうか。

 

月曜までになんとか作成しても、駄目出しはしょっちゅうだったとか。

 

おまけに、「君の残業時間、20時間は無駄なことをしている。」とか、

 

「髪もボサボサで、目も充血している、女子力がないね」とか。

 

人を、コマ扱いしているようなものなのに、理想の女性像は求める。

 

会社が、上司が、間接的に手をかけたようなものだと思います。

 

 

電通だけが、悪いのか。

 

広告業界だけが、悪いのか。